このサイトでは、日本の伝統的衣装である着物について解説していきます。
1000年以上もの昔から愛用されてきた装いですが、現代人だと七五三や成人式程度の行事でしか身につけることはありません。
そのため、どんな方法で身に纏うのかや小物は何を揃えればいいのかわからないという方もたくさんいます。
初歩的な疑問の解決にも努めていますので参考にしてください。
昔は着物を普段着にしていたので、誰でも身に纏える技術を持っていました。
明治以降になると、海外から洋服が伝来したことで一気に着用する方が減少していきます。
着物の解説で欠かせないのが晴れ着であり、西陣織などの高級な装いがイメージされます。
もともとは木綿を機織り機を使って反物にしていたものでしたが、現在では大半が絹織物です。
高級な着物というイメージがあり小物も良い素材のものを持っていますが、本来は気軽に着て外出を楽しめるアイテムでした。
着付けをする場合、貸衣装店へ行ってレンタルする物をその場で着付けサービスを提供しているところに行く人が多いです。
成人式や結婚式に参列するときに身に着けるため利用している人が少なくありません。
特に成人式の前撮りで利用している人も多いため、レンタル店で利用している人も増えています。
それ以外の場合は美容室で予約を入れて着付けることも多いです。
美容室で着つけてもらうことで購入した着物をきれいに着られるようになると喜ぶ人はたくさんいますが、成人式の時には汚されないように注意が必要です。
また、出張で着付けサービスを提供しているところもあるため、美容室に行くことが難しいなどの場合には利用するといいでしょう。
特に着物を持ち歩くことが難しい人や、忙しくて美容室に行くことが難しい人などにはピッタリです。
結婚式に参列するために着る場合は出張サービスを利用することもありといえます。
着物は直線でできているので、ハンガーなどにかけて収納せず、たたんで収納するのが基本です。たたみ方の種類はいくつかありますが、ほとんどは「本だたみ」と呼ばれるたたみ方でOKなので覚えておきましょう。普通の着物だけでなく振袖、浴衣などでも使えるので、最初に覚えてしまうと便利でしょう。急いで片付けるときや出先で脱いで持ち帰るなど、一時的に保管するときは「袖だたみ」というやり方でもOKです。立ったままで簡単にたためるので便利ですが、そのままだと変なしわがついてしまうので、帰宅後はきちんと畳みなおしましょう。模様や刺繍などの装飾を守るために折り線が少なくなる「夜着だたみ」という折り方は、子ども用のきものにも使えます。さらに覚えておきたいのは、長じゅばんの畳み方で、普通の着物の畳み方とは異なるのでぜひ覚えておいてください。防寒や礼装のために上に羽織る「羽織」も着物とはたたみ方が異なるので、覚えておいて損はありません。袴も独特なたたみ方があるので、着る機会がある人はチェックしてみてください。
着物の買取というと、イメージ的にハードルが高い感じがしますが、躊躇せず積極的に査定に出すことが大事ではないでしょうか。査定を受けないと着物の価値は分かりませんし、どこがどう評価されるか知る機会も得られなくなってしまいます。また大抵の場合、査定は無料で受けるだけならタダですから、何となく売りたいと考えているよりも断然査定してもらうのが得策です。買取は結果を見てから判断しても遅くないですし、複数の着物取扱店で査定してもらい相対的に結果を比較すれば、自ずと相場や価値が見えてきて売るべき価格が分かってくるはずです。査定なしにお店の言い値で売却を決めてしまうと、後々もっと高く売れることに気がついて後悔する恐れがあります。着物にも需要と供給の変化がありますし、トレンドが変われば取引価格も変動しますから、常に高く売れるとは限らないです。しかし、変動にも気がつけないとなると売り時を逃すことになるので、やはり査定を受けることが重要なポイントではないでしょうか。
日本において伝統衣装とも言える和服ですが、種類だけでなく格式なども違いがあるので利用する際はしっかり把握した上で着物を選ぶという事が重要です。まず着物自体は4つの種類に分けられており、一番格式が高いのが礼装になります。第一礼服とも呼ばれており一番格式が高いので、結婚式での内掛けは花嫁が着用する事が可能です。慶事の際に着用できる礼装では黒留袖などがありますが、結婚式で親族が着用する第一礼服となります。次に準礼服ですが第一礼服の次に格式の高い種類であり、フォーマルといった場所で多く利用する事が可能です。次に盛装と呼ばれるタイプがあり、これはパーティーやお祝いの席などに着用する着物の種類となります。礼装や礼装よりもぐっと気軽に利用できるタイプであり、紋をつけないタイプの訪問着などもこの種類の1つです。最後に普段着でありいつもの生活する場で選ぶタイプであり、パーティーやお祝いの席では着用しないタイプとなります。
着物を着る時は、右と左の襟のうちどちらを上にするかで迷うことがあるかもしれません。基本的には着た時に自分から見て右側のえりが下になるように「右前」で着つけます。自分で着付けをするなら、右手で持ったほうを下にして左手側を上にかぶせて着ればOKです。相手から見ると、襟元がアルファベットの「Y」のように見えれば大丈夫です。洋服は男性と女性で合わせかたが異なりますが、着物は男女とも同じで「右前」で着てください。浴衣を着る場合も同じように、男女ともに右前で来ます。「左前」は亡くなった方の死に装束の着方なので、絶対に間違えないように気をつけてください。同じ右前の襟合わせでも、年代などによって少しずつやり方が変わります。10代や20代など若い人はのどのくぼみが見えないくらいきっちりと深くあわせて着るのが一般的で、もう少し上の年代はのどのくぼみが見えるかどうかの浅い合わせ方がいいでしょう。肩から少し離して襟が浮くような形で着ると、ちょっと色っぽく玄人のような着こなしになります。
日本の伝統的な服装として和服がありますが、和服は普段着る事は少なくなっています。冠婚葬祭といった特別な時に着用するという人も多くいますが、より綺麗に見せるために着物の着こなしポイントを把握しておくとよいです。まず着物は全てのスタイルに合うわけではないので、自分の体型を理解したうえで体型を補正するという事が重要となります。凹凸が少ない体型の方がよいので細い腰にはタオルを巻き、胸が大きければ身体を引き締める下着などを着用するとよいです。また自分自身の肌の色や年齢などにあわせて、バランスのとれた柄やデザインを選ぶという事も重要となってきます。年相応の柄を選ぶことで、綺麗な着こなしだけでなくより印象を高める事が可能です。着付けを整えて着物にあう髪型にするという方法の他、所作なども注意するようにします。歩き方や立ち方だけでなく、階段を利用する際や椅子に座る時など普段とは違う和服であることを意識するだけでぐっと綺麗に見せる事が可能です。
着物はパターンが少なく面白みがないと感じる人もいますが、時代と共に変遷していて時代ごとに楽しみ方が違っています。
着物の原型は平安時代に着用していた小袖が始まりだとされていて小袖とは袖幅がやや狭く、袖丈が短いのが特徴の衣服です。
平安時代の公家装束の下着のような役割をしていたもので、大袖の下に着ていた衣装になります。
鎌倉・室町時代になると、男戦闘などの目的に応じた実用的な衣装へと変わっていき男子なら直垂、女子なら衣袴などが武家階級で着用されるようになっていきます。
安土・桃山時代では華やかな美術工芸が育つことで、服も華美なものが増えます。
縫箔・摺箔・絞りなど装飾された着物も増えていき、染織技術が発達したことで小袖も華やかなものになり、この頃になると打ち掛けなども着られるようになって、名古屋帯が流行したとされます。
江戸時代になると小袖は完成形となりほとんどの人が着る時代で、中期になると友禅染めが普及することで大きくデザインが変化します。
着物は決して安いものではありません。
だから一度買ったら長持ちさせることが、大切に着るにはということに繋がります。
着物を傷める要素というものがあります。
それは湿気やたんぱく質の残留、ガスに紫外線がそれに当たります。
着物を着ればどうしても汗やほこり、小さな汚れがついてしまいます。
ハンガーに掛けて汚れ等をチェックするようにしましょう。
1度着たらクリーニングに出すことをお勧めします。
汚れがないようなら日陰で半日か一夜干しして汗を飛ばします。
日陰に干すのは紫外線による色褪せを防ぐためです。
一晩以上着物を吊るしておくと型崩れを起こしてしまうからです。
それでシワがひどくなっているようなら、生地の中に汗が残っている可能性が高いので汗抜きをするようにします。
畳むときはいい加減にしないで、「正しく畳む」ことがとても重要です。
その時「たとう紙」で包むということも忘れてはけません。
これで包むことでカビや塵を防ぎ、シワにもなりにくくすることが出来ます。
着物は和式のマナーをしっかりと理解している人でなければ、美しく着こなすことが出来ません。
和式のマナーというのは、草履の履き方や所作、着物のTPOなどです。
どんな場所でも人物でも、シーンでも必ずマナーやルールはあるものです。
そこで、和服を着用するときには男女ともに「こうしなければいけない」といったマナーなどを守った着方をするのが「真の和服好き」であり、着物好きだということです。
着物は季節に合わせて柄や生地の素材を選ぶことで、「季節を先取りする」という風に言われています。
ですが、実際はこれもマナーやルールのひとつで、「自然の美しさには偽物はかなわない」といった意味で実際の季節よりも先にその時期の柄や生地を取り入れることで「真に美しいものには勝てないものである」と口に出さずに認めているのです。
和服は男女ともにいろいろなマナーやルールを持っているので、和服好きな人などは特にしっかりとマナーを覚えておくことをおすすめします。
日本人ではあるものの、着物を日常的に着るという人はあまり居ないかもしれません。
昔に比べると圧倒的に洋服で過ごす人ばかりとなっています。
しかし、冠婚葬祭などで着物を着ることはあるはずです。
普段着慣れないものだと着方も分かりませんが、それ以上に問題なのは持っていないという点です。
必要な時だけ借りるというのが賢い方法と言えるでしょう。
まず、専門店に相談することをおすすめします。
レンタルしているお店や呉服店などを選択するといいかもしれません。
貸してくれたり、着付けをしてくれたりすることでしょう。
また、どんなシーンで着用するのか、目的によって適切な柄や種類などを教えてくれます。
マナーとして恥ずかしくないようなものを選んでもらうためにも、専門店に相談するのは必須です。
最寄りに専門店がなければインターネットで調べてみましょう。
ネット上で問い合わせをするだけでも、丁寧に回答してもらえることがあるはずです。
着物はどんな場所でも着ていくことができるものですが、きちんとマナーや雰囲気を大切にできるようにしなければいけません。
たとえば、着物を着て遊園地などへ行くと生地が汚れたり汗をかくかもしれないので一緒にいる相手は気を遣ってしまいます。
そのようなことにならないためにも、TPOを考えることが大切なのです。
自分が着たいから着る、というのなら他人のことも考えられない迷惑な人としか思われません。
周囲への気遣いと、マナーを守って着物を着ている人が本当の着物好きです。
和服にはいろいろな種類がありますが、それぞれの小物にも意味やTPOがあります。
半襟や下駄、帯紐なども色や柄などを考えてTPOを考える必要があるので、それを確認してみましょう。
生地の柄なども季節を先取りしたものでなければいけない、というものもあります。
生地の柄は春なら秋、秋なら冬のものを取り入れます。
「真実の美しい季節の柄にはかなわない」といった理由で、柄は先取りがマナーです。