着物で留袖や黒紋付を仕立てる場合、家紋はどちらの家のものを入れる?

着物で留袖や黒紋付を仕立てる場合、家紋はどちらの家のものを入れる? 着物で留袖や黒紋付を仕立てる際に問題となる可能性があるのが家紋です。
一般的に悩ましいのが女性のケースになりますが、原則を言えば現在いる家の紋とすることになります。
つまり結婚前であれば実家となりますし、結婚後であれば婚家の紋を入れることになるわけです。
ただしこれはあくまで原則であって、そのような着物でなければならないといった決まりがあるわけではありません。
結婚前に仕立てていた着物は結婚後には着られなくなってしまうのかというと、そんなに短絡的な話でもないわけです。
家に関することなのですから、自分一人で決めようとせず家族とよく話し合って考えることが適切となります。
なお、これは女性が結婚に際して男性の家に嫁ぐ場合の話ですが逆もまた当てはまることであって、いわゆる婿養子の場合女性の紋は実家のままで変わることがなく、男性の紋が変わることになるのは言うまでもありません。

着物に付いた汚れはどうすればいい?

着物に付いた汚れはどうすればいい? 着物が汚れてしまったと気づいたときは焦って擦ってしまいがちですが、シミが広がり繊維の間に入り込んでしまうため、汚れの種類によっては余計に取りにくくなってしまう可能性もあります。
また、お湯などの熱を加えるのも生地を傷めてしまうのでやめておいた方がいいでしょう。
汚れの種類に合った適切な処置を行うことが大切です。
油汚れやファンデーション、口紅やボールペンといった油溶性のものは汚れた部分の下に布を敷き、ベンジンを含んだ布で上から軽く叩いて落とします。
お茶、コーヒーといった水性の場合は食器用の中性洗剤を薄めたものを汚れた部分につけ、布などで上から叩くとよいでしょう。
油と水分を含んだ汚れの場合、ベンジンを使用後に中性洗剤を使うという形になります。
血液の場合は中性洗剤を使用しますが、絶対にお湯を使ってはいけません。
血液は熱を加えると固まってしまうので、逆にシミになってしまいます。
それでも落ちない場合は、早めにクリーニングに出すことをおすすめします。